驚きの明治工藝展に行って来ました その2 | 月とサカナ B-side

驚きの明治工藝展に行って来ました その2

たぬき
通常の企画展や特別展は、1回行ったらまあいいやとなるのですが、驚きの明治工藝展は、写真OKというキップの良さと「リピーター割引券をくれる」というフォローと、何より「自在置物がこんなに見れるチャンスは二度とないかもしれない」という気持ちが手伝って、二回目の訪問です。

今回はなんと、「自在置物 ガイドツアー」
…とはいっても、30分程度のちょっとした解説なのですが…
予約制でないため、結構すごい人数!この博物館にこんなに人がみっしりしているの初めて見た!というぐらいの人!

自在置物って、人気あるんだなあ…

その割には本やテレビで取り上げられること少なくて、知ってる人少なくてもったいないよなあと思っていたら、なんと「自在置物」が日本の工芸品として認識されはじめたのは1982年と超最近だったとか

名前の由来は最初に認識された置物が竜で、その箱書きに「自在龍」とあったのから、自在置物と呼ばれるようになったそうです。

元々は江戸時代の甲冑師→戦なくなって鎧作らんよ…その技術を工芸品に!というのが原点
その後外貨獲得に、銀とか使うようになったのが、明治時代の自在置物だそうです。

今回は、なんとなんと太っ腹にその博物館のある大学の教授の、自在置物を触らせてもらえました!
海老は結構軽く、同じぐらいの気持ちで蟹を持ったら、蟹重っ!
文鎮程度のみっしり感がありました。
蟹

初めて行った時は、気にいった作品数枚しか写真を撮らなかったのですが、今回はやっぱりどれも素敵だし、私の記憶すぐ薄れそうだしと色々なものを撮影しまくり
(なぜか3点ほど、写真不可の物もあります 劣化しそうにもない品なので一緒に訪れた方と『持ち主の意向かな?何だろうね』とちょっと首を傾げたり)

入口にある龍は、なんというか影がすごくかっこいい
「…この自在流龍を下から撮影できるなんてもう一生ないかもですよ!」と同行者と写真取り巻くりです(笑)

あと、1回目に訪れていた時は「まあすごいけど、そんなにかな…」程度にしか思っていなかった山田宗美の置物
NHKで「宗美の前に宗美なく、宗美の後に宗美なし」と紹介されている天才だとテレビで放映されていて、鋳造品じゃなくて1枚の鉄板を叩いて叩いて叩いて叩いて叩くだけで作り上げた作品と知って今回は凝視してきました。

この方だけでなく、「紙」で竹にしか見えない作品作るだとか、大好きだけど滅多に実物見れない宮本理三郎の蜥蜴とか、褒め言葉でみんなおかしいというレベルの作品です、すごいです。
蜥蜴

その後黒田記念館の横にある上島珈琲へ
ここ、ずっと1F席だけかと思っていたけど2Fもあったんですね
上島

BLTサンド410円 黒糖ミルクコーヒー410円
まあ場所代なのかなあと思いつつも、安くておなか一杯食べられた上野こども遊園地のクレープ屋がもう懐かしい(涙)

あ、もう撮影も出来なくなるかと思って、遊園地閉鎖の案内は撮影して来ました
パンダ焼きのお店もすでになく、ここもカフェにするとからしいのですが…
もうスタバも違うカフェもあるじゃんよーーー本当の上野の魅力伝えたいなら、今更またバカ高いカフェなんかいらんから、この遊園地復活させてくれ…と今でも思います



午後はこども図書館へ
ずっとずっと行きたかったのですが、平日木曜日にしか実施されていない建物ガイドツアーにようやく参加!
こども図書館

こども図書館と侮ることなかれ、建物は帝国図書館にすべく建てられたもので、元貴賓室だった部屋には寄木細工の美しい床、かっこいい…とうっとりする階段と建物も中身も大変充実しております。
入口から右部分は戦前の建築で、レンガはたて積みとよこ積みで耐久性を持たせ、左側は戦後の工事なので、鉄筋コンクリート製、外壁はタイルなので普通のレンガ模様とか、説明聞くまで気付きませんでした。

扉部分も当時のままに(昔は引き戸が多かったので)「押すと(登)あく」の案内が

どちらもとても素敵な場所ですので、上野に行かれることがありましたら、ぜひ皆様訪れて下さい(ただしこども図書館は休日などはほぼ閉館ですので、開館日を確認していくこと)