ぐるっとパス2016 利用してみたよその4 郷さくら美術館・天ぷらめし金子半之助他 | 月とサカナ B-side

ぐるっとパス2016 利用してみたよその4 郷さくら美術館・天ぷらめし金子半之助他

この日のお目当ては、中目黒の郷さくら美術館
今日は一人で行動なので、あとは適当に…とノープランでの行動です
ところで、メトロ乗車券の1日券久しぶりに買ったら「24時間券」に名前が変わってて
600円で購入時刻から24時間つかえると言ううれしい進化をしておりました

10:00に切符を買ったら、翌日の10:00まで無料って嬉しいですね
翌日早めに家を出てたら、片道ぐらい乗れますもん


美術館は駅から5分掛からない程度
現在はさくら展を開催中(基本現代絵画の美術館らしく、全部が全部普段は
桜ではないようです)
本店ならぬメインは郡山の同じ名前の美術館らしいのですが
ホームページだと
>郡山館は諸般の事情により長期休館となります。ご利用のお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますがご理解頂けます事、お願いいたします。
…何があった
改装とかなら普通に改装って書くし、期間も明記するよね…とちょっと疑問

入場料500円 小さめの小部屋が3つなのでちょっと作品すくないかな…?
という雰囲気ですが綺麗でしゃれた建物(トイレが一番未来的だったのはここ)でなんといってもみっしり全部桜の絵でしたので、見ごたえありました

美術館でポイントカードをもらったのは初めてです(笑)
ポイントがたまるとグッズがもらえるというのは嬉しいですね


次に最近ぐるっとパスに参加になったので、まだ行った事がない松濤美術館+近所に美術館が他にもあるからと渋谷へ
松濤美術館は『頴川美術館の名品』というのをやっていて日本絵画と焼き物メイン
うわっこの魚の絵すごい…細部まで細かいし小さな魚も、こんな細いところまで…と思ってみたら丸山応挙でした、納得。

日本画はあまり同じようなのが続くと、正直飽きることもあるのですが、こちら4枚に1枚程度どっかしらに動物がいた動物がメインだったりで楽しめました。
猿の絵で、体を随分ぼんやりと描いてあるなあと思って、近寄って至近距離で見たらものすごく細い線でみっしり毛を描いてあったのには驚愕
あと、農村風景の中に小さく作業を邪魔する(?)子犬が、子供にあっち行ってろとばかりに持ち上げられてて「あれー」って顔してる絵がツボでした

…上階へ移動ごめん、日本の焼き物は正直よくわからない…とちょっとスルー
そのまま近くの戸栗美術館へ
余談ですがこの美術館周辺金持ちの家だらけで、どの家も美術館に見えると言うおそろしや…
大きさも設備も「これが家なの!?」って建物がゴロゴロ並んでます

戸栗美術館は九谷焼や伊万里焼といった、日本の陶磁器メインの美術館
入場料1000円
今回は青磁のお皿に絵付けがしてあるものが、美しく見惚れました
あと1Fは現代作家さんの絵付けをしたお皿が展示されているのですが、蜘蛛の巣とか蛇の目傘とか定規じゃないのにこの直線!というのが素晴らしかったです

3箇所廻ったけど、まだ時間があるのでどうしようかなーとぐるっとパスをペラペラ
あ、ここからだと1本で三越前いけるわと三井記念美術館へ
やっているのは「北大路魯山人の美 和食の天才」入場料1300円

…先ほども述べましたとおり、あまり日本の焼き物ってわからないし、北大路魯山人って『女将を呼べぃっ!』な某海原○山のイメージがあるのでさほど興味ないなあーと思ってたのですが…
すみません、この方本当に天才だと思いました
(調べてみたら、傲岸無礼などの噂は白崎秀雄の小説からだとか… もっとも経歴を見る限り、波乱万丈な一生で有名なトゥールジャルダンわさび醤油伝説とか、解雇通知とか、暴言などは本当にあったらしいので、実際あまり傍にいたい人ではなかったようです)

(コチラの本、レビューなどを見ると『なんか小説を否定しよう否定しようとするあまり、偏執的 白崎秀雄を読んだ上での参考程度に読むほうが良いとのお言葉がありました)

なんでも鑑定団とかで見ても、あまりぴんと来てなかったのですが生で見ると
『お皿そのものが、素晴らしいセンス なのに料理を盛ってみたいと思わせる色彩』とでも言うのでしょうか
釉薬の使い方や、時には現代的である塗りなどもあるのに、それでいてどれも料理を上に盛ってみたい…この皿にはこの料理…なんて思わせてくれる作品の山

うわあ…この人を見る目が変った!!と感動すらしました
日本の焼き物で、こういう思いをしたのは曜変天目を見たとき以来かもです。

ここでまだ夕方ぐらい。
あと一件どこか駆け込みもできるけど、おなかが空いた…となりまして、遅い昼食目当てでお店探し
だし場はなれに、また行ってみようかなと思ったのですが、残念ながらティータイム営業でうどんとお茶漬けぐらいしか、料理系ではありませんでした
そこでちょっと裏道に行ったらいつも大混雑
『天ぷら飯 金子半之助』(天丼 金子半之助とは別物)の行列が4人程度!
これは行くしかあるまいと並んで待つこと15分ほど… 中はカウンター12席、メニューは
天ぷらめし 980円
アナゴ天ぷらめし・海老天ぷらめし各1380円
ご飯大盛・おかわり・味噌汁おかわり 各100円
と単品で天ぷら+ビールとメニューは少なめでその分回転率をよくしているのかな?

天ぷらめし 金子半之助

天ぷらメシでお願いをしたら
黒豆茶・食べ放題の小皿3つ(いぶりたくあん・いか柚子・キンピラ)・ちゃんとあさりが幾つか入った味噌汁
天ぷらは二回に分けて提供されるので、基本カリカリで美味しく食べられました
そして小皿が侮れない…!
この小皿だけでご飯一杯食べられちゃうよという、満足感でしかも取り放題は嬉しいですね
ご飯が普通のお茶碗なので、足りるかな…?と思ってたけど最後のほうでは残さないよう精一杯!

天ぷらはたまご(黄身がとろとろで、ご飯にのっけて醤油をかけて食べる)えび、イカの搔き揚げ、ハタハタ
ししとう、ナス、カボチャ、かしわ(鶏肉)…ともう一品野菜が会ったはずなんだけど思い出せない…!
カボチャ、かしわをラストに残していると、お腹が膨れてて大変でしたw
忙しいのですが、お茶などは何も言わなくても注いでくれたり、荷物入れが足元に合ったりでサービスも行き届いているのもさすが日本橋!
有名店なのに、食べ応えだけでなく接客も嬉しいとはありがたやです…。
今度は海鮮丼の方も行ってみたいですね

食べ終わった時点で、さすがにもうこれ以上廻るのは無理で終了!

本日はさくら500円 松濤500円 戸栗1000円 三井1300円 3300円分を鑑賞いたしました!
美術品三昧で幸せです。あ、今日は日本美術系ばかりだ、珍しいかも。